-牧野信一の作品を楽しみ、かつ読み解く試みとして-

新春の候、謹んでお慶び申し上げます。

 

このたび、文鳥舎とWebサイト「続・西部劇通信」は、具体的な朗読会という場を通じて牧野信一の作品を楽しみつつ、その構造に迫っていく試みを企画いたしました。別紙のようにお知らせ申し上げます。

 

文鳥舎は、2002年秋に三鷹に誕生した酒場兼イベントスペースです。経営および企画には大森美知子(元早稲田文学編集室)があたっております。この文鳥舎をベースキャンプに据えて、牧野信一の著作、研究書、関連書を集めた「マキノ文庫」を開設(2003年11月)、さらに牧野信一の作品を楽しみ、かつ読み解く試みとして、第1回の「月あかり」(昭和9年)を皮切りに、主要作品の連続朗読会を開催していく予定です。

 

朗読者は、ディケンス、オー・ヘンリーなどの作品朗読会で活躍されている蔀英治氏。翻訳劇、翻訳作品の「声による現前」を展開している同氏が、マキノ作品をどう読み聞かせるのか、私どももその現場に立ち会うことをたいへん楽しみにしております。

 

あわせて毎回ゲストを招いて、講演を行います。第一回では岩波文庫「ゼーロン・淡雪」の解説をはじめ、痛快な牧野論を書いておられる堀切直人氏に、マキノの作品の面白さについてお話いただきます。

 

また会場には、牧野千穂さまのご厚意により信一の従兄弟である画家牧野邦夫の作品数点を、展観する予定であります。

 

まもちろん文鳥舎は酒場です。マーメイド・タバンやアウエルバッハと同様、さざめきの中で美酒も堪能できる仕掛けとなっております。お気軽にお越しいただけるよう心よりお待ち申し上げます。

2004年初春

  

文鳥舎 大森美知子

 

続・西部劇通信 熊谷真理人